七輪 vs 水コンロ


「七輪」と「水コンロ」どう違う?


ということで、友人たちを巻き込んでの「実験バーベキュー」を開催しました。

長野県奈川の友人宅、アンドレ ガルデラさん&みちさんご夫妻、木曽のイタリア食堂「base」の神出夫妻+娘の桔花ちゃん、そして宮本家の7名。

今回は宮本家が草食動物なので、へへ、野菜のみの炭火焼バーベキューです。


使ったのは3種類。

まずは七輪。

石川県珠洲市の天然珪藻土を切り出して作る「七輪本舗」の七輪です。

山から珪藻土を掘り出し、七輪の形に削り、窯で2日間焼き上げたもの。

高蓄熱で高火力が保てるという七輪です。↓



もうひとつは「水コンロ」。室内でも炭火焼ができるのが特徴で陶器製です。

これは三重県伊賀「土楽」の窯元で作られたもの。伊賀の土を使っています。

特徴は下層の陶器に水を張ること。これは断熱性を保つため。また、焼いている食材の乾燥を若干、防ぐことができます。↓



最後に、金属製の七輪。安価なのでホームセンターなどで手軽に買えます。

下部はアルミ製、炭を置くところは鉄製です。↓



今回はこの3種類での比較です。


ちなみに七輪は屋外の使用が必須。水コンロは屋内での使用が可能です。

炭はすべて備長炭を使用。





今回炭火で焼いたのは、

油揚げ、椎茸、イタリア系のナス、人参、とうもろこし、そら豆、枝豆、インゲン、じゃがいも2種など。油揚げとキノコ以外はみちさんの畑から収穫したものばかり。


ブルスケッタやパンの包み焼きなども食卓に並んで、実に豪華なバーベキュー!




さて、結果は?




「七輪(珪藻土)」は蓄熱が優れていて、短時間で焼き上がります。食材のパリッと感がおいしい。特に油揚げがおいしかったです。野菜も表面がカリッとしていて、うま味が凝縮されておいしい。


「水コンロ」は食材の水分が必要以上に飛ばないため、干からびずにしっとり感が残っています。

人参やじゃがいもなど、ほっくりとした味がおいしい。枝豆などは七輪で焼くと焦げやすいのですが、水コンロは焦げにくく、甘みがありました。


蓄熱性の違いからか、七輪(珪藻土)よりも、水コンロの方が焼くのに少し時間がかかったかな。味はどちらもおいしい。

七輪(珪藻土)はパリッ、カリッ。

水コンロはしっとり感が残る。

そんな印象です。


最後に「七輪(金属製)」。

手はじめに油揚げを焼いてみたのですが、上の2つと比較するに値しない結果が...。

結局、ほかの食材を焼きませんでした。

味は台所の「魚用グリル」で焼いた時とさほど変わらず、時間をかけてもあまり焼き目が付きませんでした。

はっきり言って、おいしくない。




七輪は質の違いがはっきり出ました。ほかの七輪で試していないけれど、値段の差というのははっきり出ます。


今回使った七輪(珪藻土)vs 水コンロに限って言えば、

どちらが良いかではなく、どういう環境で使うのか。使う頻度なども考慮しなければいけないと思いました。

庭があり、ワイワイとみんなで炭火焼で楽しむなら七輪(珪藻土)。家の中で楽しむなら水コンロ。

あ、魚や肉を焼く場合は七輪がいいと思います。肉や魚を焼くと煙がとても出るので、屋内はきついかも。


七輪にしても、水コンロにしても、ネックは炭を使うこと。

火起こしは屋外で行うわけですから、この作業を誰がするか、ですよね。面倒になって押入れの奥にしまってしまう可能性も高い。

最近は火を起こせる炭もあるようですが、値段が高い...。


七輪や水コンロは気のおけない仲間と一緒に会話を楽しむための、特別な食の道具かな。

日々のごはん作りとは別枠ですね。

でも、

炭火焼の持つ特別な空間と時間、そして独特な食材の香り。

塩をつけて食べるシンプルな贅沢と、良質の時間。

1年に1、2回味わいたいものだわ、ぐふ。


道具の持つ力を、今回もまた観ることができました。

ごちそうさまでした。